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ラックスができるまで - その6

花の品種改良は一重から八重さらに超八重と進んでいくのが一般的でしょう。最近はチューリップも超八重の美しい品種が出来てびっくりしています。トルコギキョウは40年前には一重咲のブルーしか見たことがなかったのに今は色形もですがフルダブルですごいことになっていますね。
ラナンキュラスは南ヨーロッパで早くから改良されたためフルダブルが当たり前。花弁の数が250枚以上にもなる品種ができて花びらが多いほどすばらしい花という基準が出来上がりました。
花弁が少ないのは「チープな花」と言われてさげすまれる感じです。タネがとりやすいように進めるとすぐに花弁は少なくなるためです。 鉢物を多花性に改良しようとしていたら、まもなく花びらの少ないシングルに近い個体が各色出てきました。軽やかな魅力がありました。
以前「ラックスができるまでB」で「万重咲きのラナンキュラスの雨に対する弱点を思い知りました」ということを書きましたがこの一重咲きに近い花を見た時に「これはひょっとして花壇にいけるかもしれない。花びらが少ないのでパンジーやポピーのようにセルフクリーニングしてくれるのではないか?!」と思いました。そこから自分の持っている材料をかき集め、また友人の長岡氏よりラナンキュラスの原種を入手したりして、一重に近いラナンキュラスの品種改良を進めていきました。 その一重に近いラナンキュラスを見て、ある人が絶賛してくれたのでシューアンシリーズと名前をつけて発売することになりました。
日本フラワー&ガーデンショー2006年、 シューアンシングルローズ を社団法人園芸文化協会が新花コンテストの賞に入れてくれました。八重咲きでなくても一重咲きの良さがあり、多くの人が認める可能性があるとお墨付きをもらったようで有難いことでした。その後も協会にはずっとお世話になってばかりです。
本当にありがとうございます。

 シューアンピーチ(左)とシューアンとアヤリッチの寄せ植え 

花の評価は大変高かったのですが露地栽培での耐候性にはまだまだ問題がたくさんありました。本当の意味で露地花壇に自信を持って進められるラナンキュラスの登場はラックスの誕生を待たなければなりませんでした。 2010年ラックス・ミノアン(シングル)をラックス1号として発表できたのはシューアンがあったからで、でなければラックスはヘラ(ダブル)のようなものからスタートしたかもしれません。
そしてヘラが第1号だとそもそもラックスという名前がつかなかったでしょう。

 ラックス ミノアン と ラックス ヘラ

2019/8/24更新

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