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ラックスができるまで - その10

ガーデンの評価が上がった経緯

先も記したような経過をたどりその後いろいろなところでラックスの地植えや大鉢の栽培で毎年咲くという評価をいただきました。その主な経過です。 始めに浜松ガーデンパークでの地植えで宿根が確認されました。 その後(順番ははっきり覚えていません。敬称略)前橋のイズミガーデン、豊明花き、浜松フラワーパーク、福岡の平田ナーセリー、お台場おもてなし花壇、都市緑化フェア―横浜、地元宮崎の子供の国、フローランテ宮崎、などで高い評価を受けました。
また各地の購入されたお客様から「今年も芽が出ました!」「葉っぱが大きくなっています!」「今年も咲きました!」という声が次々に届きました。 これは自分が想定していた以上の反響で驚きと共に大変うれしく思いました。 ただ中にはなくなってしまったという声もいくつか聞きました。よく聞きますとその多くは水はけの悪いところに植えた場合や、枯れてからも水をやり続けたなどの場合です。 地植えの場合水はけの良い場所に植えること、またプランターや尺鉢などの大きな鉢に植えてもらうと翌年も咲く可能性が高くなるのでその点留意してもらえると良いと思います。 耐寒性については北関東まではだいたい大丈夫そうですが、そこから先北国はどこまで地植え可能かは今後の実績を待ちたいと思います。
あと珍しいケースかもしれませんが綾園芸では「アナグマ」による食害と思われる被害が出ています。また「ネズミに食べられたみたい」という話もあります。球根はもしかしたら野生動物が食べる可能性があるかもしれませんのでご注意を! このような経過を経て当初予想していなかったガーデニング素材としての評価が高まりその利用が先行しているところです。 ラックスが地植えができ毎年咲くとなると、以前お話したフラワーフィールドが実現できるかもしれないと思い始めました。
「大地に絵を描く」という言葉があります。 これは宮崎観光の父「岩切章太郎」が宮崎の自然を大切にし、その自然にバランス良く人の手を加え一幅の絵を描く。そして訪れた観光客に「美しい!また来てみたい!」と思ってもらえるそういう風景を作ることを目指し、そのような景色を表現したものと言われています。 彼の構想は壮大で北は高千穂から南は青島から日南海岸、そして内陸の霧島山地からえびの高原に至る県内すべてを網羅した「絵」を想定していました。
私の思い描く「絵」はそれに比べると小さいものですが、 例えば青島にある「子供の国」
(左 咲き始めたころのアリアドネ、満開時は豪華、見ごたえたっぷり)
ここは入り口側から遠くを見ると
公園のヤシの木の先に真っ青な太平洋がずーとずーと続いて見えてその先はきっとカルフォルニアまで続いているんだろうなーと想像してしまう景色が広がっているのです。
この広い公園にフラワーフィールドを作ってみたいというものです。
全くの夢と思っていましたが、子供の国のヘッドガーデナーの源香さんの植物に対する情熱とパワフルな仕事ぶりが、小さいながらもフラワーフィールドを作りつつあります。

この先もっともっと広がっていけばいいな!と思っているところです。
さていっぽう切り花の方でもゆっくりではありますが着実に市場の地位を獲得しています。 現在大分の伊東氏と長野の鮎沢氏が主体となって市場に供給しており市場の評価もかなり高いものとなっています。
花弁の独特の輝きと枝ぶりを楽しめる新しい花材として花屋さんの評価は高く、認知度もかなり高まっているので今後供給が潤沢に増えるとかなりの需要が見込まれます。そして国内と並行してすでに輸出も行われており楽しみな状況となっています。 鉢物に関しては現在年末・年明けから供給が始まり春にピークを迎える作型となっていて確実に実績が増えていますが、私が当初より目指していた作型のひとつは暮れにシクラメンやポインセチアに代わる存在感のある鉢物を供給するものです。 これには冷蔵技術や高冷地育苗の技術が必要になりますが、日光戦場ヶ原などを利用されている生産者にとってはそこまで高いハードルではないと思いますのでそのような方と連携をとれるようにしながら何とか実現させたいものだと思っています。
ところで生産者の立場からのメリットについても触れておきたいと思います。 ラックスは今までのラナンキュラスに比べるといくつか利点があります。 まず暑さに強い点です。植え付けを2〜3週間ほど早めることができ、商品出荷の終わりも2〜3週間ほど遅くまで可能です。また生育が旺盛で作りやすい。
そしてボトリチス病(灰色カビ病)に強いなどがあげられます。
球根の芽出しにまだ課題を残していますが、メリクロン苗からの生産はロスも少なく作りやすい作型です。

今までのリリース品種一覧 28品種

2010 ミノアン
2011 リュキア、アリアドネ、テセウス
2012 ハデス、ピュタロス、ハリオス、ケラモス、ムーサ、ヘラ、ポスポロス、メリッサ、ディオネ、
カリス、イーシス、リタイ、セレネ
2014 アルテミス、エウロペ
2015 ウラノス、ロティス
2016 アイオリア
2017 ティーバ
2018 エリス、サティロス、アウラ、ニノス
2019 グレーシス
画像は → こちら  ※一部生産終了品種は載っていません。

2019/12/06更新

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