ラナンキュラス (Ranunculus)の栽培方法
ラナンキュラスは比較的耐寒性があり、露地でも霜にあたらない場所でしたら栽培可能です。
球根植物ですので、翌年も栽培可能ですが、消毒及び保管にかなり注意が必要なため、新たに球根を購入されることをお勧めします。
※ ラックスシリーズは地域により地植えが可能です。
こちら をご参照ください。
注意点
- 球根を露地に植えるには、秋に日中の気温が20℃より下がってから植えてください。
- 耐寒性はあるほうですが、霜にはあたらないようにしてください。
- ただし、寒さに当てないと花芽が形成されないため、沖縄等の地域では無理でしょう。
- 花が終わってから、球根は梅雨で腐りやすくなりますので、掘りおこして保存してください。
- 保存中は湿度で腐らないように乾燥した冷暗所で保存してください。
栽培日程の目安
(地域によって若干異なります。)

露地植えの様子
初めてラナンキュラスを植えてみた方の感想です。
花の色がこんなに豊富なのは、他の花ではみられませんね。
それに一番花だけでなく、次々に蕾が咲いて、長期にわたって楽しめるのがうれしいですね。
ラナンキュラスの栽培は難しいと聞いていましたが、栽培の指示書どうりにやってみたら見事に咲きました。
ただ場所によって、芽が出なかったり、茎が伸びなかったりしています。 冬場の温度管理でしょうか?
また今秋も挑戦してみたいと思います。
(撮影: 2009/05/08 埼玉県熊谷市)
2年目です。
今年は見事です。冬の寒い時期にトンネルにしてみました。
すると茎も長く、切り花にするととても豪華です。開花も早くなり、お彼岸の時期に近所の皆さんにあげて、大変喜ばれました。
(撮影: 2010/04/18 熊谷市)
栽培方法
1. 芽を出す
10月中旬〜11月下旬 (関東地方標準)
植えるときには上下を間違えないようにしましょう。
球根は植える前に1晩、冷蔵庫の中で水を吸わせておいて下さい。
露地植えの場合は、必ず場所は水はけの良いところを選んで15〜20cm位の間隔で植えて下さい。
暑い時期に植えると球根が腐りやすいので最高気温が20℃以下になってから植えると失敗がありません。
余裕のある方は、7.5〜9cmポットに1球ずつ植えて、芽が出てから花壇に植えつけます。
用土は、肥料分が少な目か、パーライトなど水はけのよい土がよいでしょう。
球根は突起がまとまっている方が上で、突起の先端が下になります。
写真の上のほうが生長点のある球根の「上」です。
芽が出るまで土が乾かないように水をやります。
2. 植え替え
11月中旬〜12月中旬
球根から、根と芽が出てきます.芽は一つだけでなく、たくさん出るのが一般的です.
葉がポットからあふれるようになったら、庭などに植え替える適期です。
鉢植え用であれば、4〜5号ぐらいの鉢か、プランターへ、
切花用の背の高い品種は、プランターか庭へ地植えしましょう。
土は十分な肥料分のあるものが良いです。特に腐葉土など有機質肥料が良いでしょう。
土が乾いたら水をたっぷり与えましょう。
株が育って大きくなる時期は 時々肥料をあげてください。

冬の間に充実した株は、葉も良く茂り、太い花茎が立ち上がってきます.
1株からたくさんの蕾が出てきます。
株が小さい、葉の色が薄い、茎が細いなどの場合は肥料不足です。花が咲く時期に水が不足すると、花が貧弱になってしまいますので、ひどく乾かさないように注意して下さい。
3. 開花
4月上旬〜5月上旬
花が咲いたら、切り花にして楽しみましょう。気温が低い間は長い間持ちます。
花が終わったものは、摘み取りましょう。 花びらが散って葉についたままにするとそこから菌が入り病気になりやすくなります。
4. 球根を掘る (梅雨の前に)
5月中旬〜6月中旬
葉が茶色になったら球根を掘り上げましょう。そのまま土の中においておくと、球根が腐ってしまいます。
茎は球根の付け根のところから手で折って下さい。大きな株はたくさん球根ができていますので、適当な大きさに手で分けてください。
絡み合った塊根の根が折れないようにしてください。(多少折れても問題ありません。)
洗浄・消毒などの処理をし、十分乾燥させて、注意深く保存すれば、秋に植えてもう一度咲かせることができます。
しかし、夏高温多湿の日本では、適切な保存がなかなか難しく、湿気によって球根がダメになってしまうことが多いです。
球根を水洗いして土を落として(球根用殺菌剤に2−3分漬ければ更によいですが、水洗いだけでも可。)3日くらい天日干しして
カラカラに乾いた状態にしてください。
保管
6月上旬 〜10月中旬
その後は紙の袋にいれて、涼しく乾燥したところで秋まで保管してください。
印刷用指示書はこちら ↓
ranun_planting.pdf